毛無岩

毛無岩

毛無岩
標高:1300m
所要時間:約6時間

群馬県甘楽郡南牧村にある、毛無岩(けなしいわ)へ行ってきました。
沢コースから、相沢越を経て毛無岩へ。
下りは、東側から尾根コースで下山するルートです。

今回の毛無岩は、沢コースと尾根コースのどちらも、山と高原地図では難路表記されているルートです。
周回コースで行こうと考えたので、どちらから周るか少し悩みましたが、事前の下調べでは尾根コースは一般的な登山道らしい。
沢コースは、ルートが不明瞭っぽい感じだったので、登りで沢コースを行くことにしました。

毛無岩

駐車場

集落の一番奥に神社が有り、その脇から林道のような道が上へ続いていますので、そこを入っていきます。
水道施設を通り越して、さらに上へ行くと駐車スペースが有ります。
途中、路肩にも停められるスペースが有りますが、そこよりも奥です。
4〜5台くらいは停められそうでした。

駐車場と林道

沢コース

沢コースの登山口は、駐車スペースから少し上がったところにあります。

登山口

登山口から少し歩くと沢に出ます。
ここの沢コースは、相沢越の手前辺りまで、谷沿い(沢沿い)を進んでいきます。

沢コース

踏み跡がかなり薄いか、殆ど見当たらない区間も多いので、ピンクテープを頼りに登山道っぽいところを見つけたり、自分で歩きやすいところを探しながら進んでいく感じです。

沢コース

高巻きをする箇所もありますが、こういうところの方が道が分かりやすいです。

沢コース

ロープが張ってある岩場も有りましたが、苔で滑りやすかったので、下りて沢を歩くといった具合に、臨機応変に歩きやすいところを探しました。

沢コース

コース中には何箇所か滝も有り、楽しみながら登っていけます。

沢コース

コースの半分を過ぎたあたりで、造林小屋を発見。
不明瞭なコースでは、目印になるものを確認できると安心できますね。

造林小屋

もう少し水量があればと思うけれど、この標高で秋だとこんなもんですかね。

沢コース

だいぶ落葉も多いですが、晩秋といった感じでなかなか良い景観です。

沢コース

沢コースを3分の2ほど登ってきたところで、一番落差がある滝に着きました。
おそらく、ここが山と高原地図に載っている「東の尾根に取付き滝を高巻く」というポイントでしょう。

沢コース

記載通りに、大きく東側から回ります。

沢コース

滝の上部まで来ると、沢も涸れてきました。
この辺りは、どこが道だか分からないので、歩きやすいところを登ります。
人間よりも、鹿の足跡の方が多い感じ。

沢コース

最後の登りは沢から離れて、ピンクテープを頼りに進みます。
この辺りは、けっこう急坂。

沢コース

相沢越

登山口から2時間ちょっとで、尾根に取り付きました。
相沢越という所らしいですが、道標は崩壊してしまっています。

相沢越

千ヶ平分岐から小ピーク

ここからは、小ピークを挟んで尾根伝いに毛無岩へ向かいます。
道に悩むことも無し。

登山道

けっこう急な登り。

登山道

登りきったところの北側が、千ヶ平分岐というところらしいです。
北側に千ヶ平というピークがあるみたいなので、そこまで行けるっぽいです。
地図にも載っていない道なので、たま〜に人が通る程度でしょうか。

千ヶ平分岐

もうひと登り。

登山道

ピークに着きました。
特にプレートなどの案内は無し。

小さなピーク

毛無岩が見えてきました。
手前に見えているところを登っていくのかと思うと、チョット不安になってきた。

毛無岩

毛無岩

毛無岩の取付けまで来ました。
ここから、岩の上部まで真っ直ぐに登っていきます。
横幅が1m前後、両側が切り立っていて、鎖やロープなどは無し。
足元はあまり安定していないので、かなり緊張感があります。
個人的には、下りではあまり利用したくない道です。
沢コースからの周回で良かった。
ここは、集中して一気に登ってしまったので、写真はこれだけです。
気になる方は、動画をご覧ください。

毛無岩

無事、毛無岩の頂上に到着。
360度の大展望です。

毛無岩

頂上は、人がすれ違える程度の細長い岩場になっており、西側は絶壁です。

毛無岩

多少スペースも有り、誰も来なさそうなので、ここでお昼休憩にしました。

毛無岩

東のコル

休憩を終えたら、東側へ下り尾根コースから下山します。
下り始めるとすぐに、1本成長してきている木があります。
こいつが厄介で、横が断崖絶壁なのに、道を塞ぐように枝が張り出してきていました。
幹に掴まりながら、強引に通過します。

毛無岩

こちら側は、危険度は高くないのですが、急な斜面です。

登山道

振り返ると、毛無岩がそびえ立っているものの、木々が生えているので印象が違いますね。

毛無岩

この辺りは、小さな岩のピークをいくつか越えていく感じです。

登山道

東のコルに到着です。
特に目印的なものは無くて、ピンクテープが付いているだけです。

東のコル

尾根コース

ここからは、尾根コースで下っていきます。

尾根コース

けっこう急な斜面も多くて、決して楽なコースではないですが、沢コースと比べると道がわかりやすくて歩きやすいです。

登山道

名前の通り、基本は尾根沿いですが、変化があって良い道です。

尾根コース

所々、岩も露出しています。

尾根コース

紅葉も終盤で落葉も多かったのですが、真ん中あたりから下はまだ色付いて残っていました。
気持ち良い尾根道。

尾根コース

下部の尾根に取り付くところの急斜面は、もみじ谷になっていて鮮やかな色彩を見せてくれました。

登山道

植林地帯を抜けて・・

登山道

沢に合流します。

登山道

しばらくは沢沿いを歩くのですが、最後の方の再び山へ入っていくポイントで、斜面が少し崩壊しており「道はまた沢に合流するだろう」と思い、面倒くさがってそのまま沢を下っていきました・・・が。
進んでいくと、落差の大きい堰堤が現れて、これ以上は下れなくなってしまいました。

尾根コース

周りはけっこうな急斜面が続き、登るのが難しそうだったので、上まで戻るかなぁと考えながらウロウロ。
堰堤のすぐ上流は、沢コースの方に流れている沢と合流してます。
そちらの方に歩みを進めてみると、スタート地点の近くにあった水道施設が上の方に見えました。
あそこに上がれそうだなぁと思い、下まで行ってみることに。

沢コース

おぉ、狙い通りに沢へ降りる道がありましたね。
というわけで、最後は行き当たりばったりになってしまいましたが、林道へ上がりスタート地点まで戻って、本日も無事終了です。
※最後は、正しい尾根コースではありません。

沢コース

毛無岩の感想

沢コースは、ルートファインディングが必要な道で、とても楽しめました。
個人的に、こういう道は好きですね。
毛無岩の登りも緊張感があって、たまにはこういうピリッとしたのは良いです。
全体的に、とても景観も良く変化のある行程で、大満足の山行でした。
今年訪れた山の中でも、上位の面白さです。
誰にでもは勧めないけれど、興味を持った方はぜひ行ってみてください。

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