山急山
標高:992m
所要時間:約4時間
群馬県安中市にある、山急山(さんきゅうさん)へ行ってきました。
登山口から西側、石碑の方から登り山頂へ。
山頂から五輪岩へ立ち寄り、登山口まで周回して戻るコースです。
今回は、妙義山の横にある山急山です。
久しぶりに、岩峰に行きたいなぁと思い、どこがいいかなと探してみました。
あまり人が訪れていなさそうな山なのと、長雨が終わった直後なので足元の濡れ具合に少し不安を感じますが、未知の山なので楽しみです。
登山口
18号バイパスを走らせた後、細い道に入っていくと入口に到着です。
山と高原地図では、「遮断ロープがあり外せる」と記載されている通りに簡単に外せますが、見たところどうもこの先の道が難なく通れるのかが怪しい。
私の使用しているヤマレコのアプリでは、ここの入口から足跡が続いているので、皆さんここからスタートをしているようです。
無理して車で入っていく必要もないので、私も先人に習いこちらに駐車しました。
ここは、2〜3台くらいは駐車できます。
ここの林道は、舗装がキレイで特に荒れていないです。
ただ、枝が散乱しているのと、周囲の木々が垂れ下がってきているので、個人的には軽トラやジムニーみたいのだったら入ってもいいかなぁ、というレベルですかね。
10分ほど林道を歩いていくと、登山口に到着です。
登山口の先を覗いてみると、道が崩壊していました。
あぁなるほど。
アプリで、右側(東側)のルートに足跡が無いのは、こういうことねと。
というわけで、登山口付近は駐車スペースが無いわけではないけれど、入口のロープのところに駐車するのが無難そうです。
岩峰
鬱蒼とした森の中を登り始めます。
踏み跡は、かなり薄め。
なんとなくの踏み跡とピンクテープを頼りに、二又という分岐の辺りまで来ましたが、どこがどう道なのかはよく分からないです。
紙の地図とスマホのアプリをたまに開き、地形図と現在位置を確認しながら、目指すポイントと道を探しながら歩くという1日です。
尾根の方へ登っていると、なにやら足に違和感が・・。
足元を見ると、数匹のヤマビルが張り付いています。
気付くのが早かったので、ヤラれたのは一ヶ所だけでしたが、気分は萎えまくりです。
この山塊もいるんだなーというのと、この時期もまだいるんだなーと・・・少し油断していましたね。
日差しも浴びて、気持ち良い尾根道ですが、この辺りは急登です。
踏み跡もほぼ無いので、適当に歩きやすそうなところを探しながら、ジグザグ登ります。
地図上に載っていた石碑がありました。
石碑の先へ進むと、地図上の岩峰というところに着きました。
ここは登らずに、巻いていくようです。
左右どちらでも行けるようなので、右側(東側)から行ってみましたが、道なんだかよく分からない感じ。
山頂
岩峰を抜けて、また上を目指します。
山頂に近付いてきたので、岩壁が現れてきました。
さて、ここはどこから登ればいいのか・・?
適当に岩の合間から登って、肩の部分まできました。
ここからは岩場ですが、湿っていて滑りやすいです。
ロープも設置してありますが、何年前のか分からないので、全体重を預けるのはチョット怖い。
ロープは極力使わずに、バランスをとったり保険的に掴む程度にして、慎重にいきました。
この辺りは眺めが良いです。
岩場を登り切ると、稜線上の細い道が待っています。
流石に、ここは踏み跡があります。
山急山山頂に到着!
あれっ!?
地図上では、展望が良いマークが出ていた筈だったのに、景色がイマイチ。
小ぢんまりとした山頂で、木々の間から周囲が見える程度なので、展望が良いのは山頂のことではないのかな・・。
雷電岩
山頂でお昼休憩の予定だったので、どうしようかと一思案。
木々に囲まれた狭いところで休憩はイマイチな気分なので、五輪岩まで行ってみることにしました。
というわけで、休憩もそこそこに下山開始。
山頂の横に、標高が同じくらいのトンガリ岩があって、登れそうだったので上まで行ってみました。
雷電岩って読むのかな???
最近、このようなフォントを使用した木札をたまに見かけますが、初めて行く山で地図にも載っていないポイントだと、読み方が分からない時があります。
案内は有り難いけど、普通のフォントがいいな。
ここの雷電岩は、360度の大展望です。
先程までいた山急山も見えます。
スペースはそんなに広くないけど、良い眺めなので岩に腰を掛けて、ここでお昼休憩にしました。
山急山でゆっくりと休憩するなら、ここがオススメですかね。
3〜4人くらいなら座れます。
今日はゆっくりスタートだったので、来る途中におぎのやに寄ってお弁当を買ってきました。
釜めしを買おうかと思いましたが、陶器の容器に入っている釜めししか販売していないとのこと。
久しぶりに釜めしは食べたかったけど、陶器の容器はチョット重いなぁと思い、横に1つだけあった玄米弁当にしました。
ん〜、懐かしい。
二十数年ぶりに食べます。
まだ横川駅のホームで販売していた頃、釜めしよりも玄米弁当のほうが好きで、好んでこちらを購入していました。
販売数が少なくて、昼過ぎに横川に到着すると、よく売り切れてしまっていたんですよね。
細かくは覚えていないので、おかずが変わっている可能性も有りますが、昔の記憶通りで美味しくいただきました。
駅弁は、常温で美味しいからいいです。
素朴なお弁当ですが、おススメです。
五輪岩
のんびりと休憩したあとは、五輪岩を目指します。
この辺りの上部は、道に悩むことはないのですが、急坂と岩場が続きます。
ここなんかは、10m程の岩場なのですが、こちらもロープの信用度が低く頼りきれないので、下りるのに苦労しました。
山頂からの下りの場合は、どちらのルートも少し難儀しそうな感じです。
途中で少しルートを外れると、岩から水が滴り落ちているところがありました。
ここの山は、山の上部にある岩から水が染み出しています。
岩場を歩くときは、滑りやすいので注意が必要ですね。
岩場を下り終えてからは、尾根道です。
五輪岩が見えてきました。
五輪岩は、岩の上部へと道が続いているので、特に岩場の上り下りは無いです。
周囲はひらけているので、先程まで居た山急山もよく見えます。
下り
五輪岩から分岐まで戻り、入口まで下ります。
こちら側からは谷沿いに下りていくのですが、ロープが張ってあったり、足元の土が柔らかいのもあってか、踏み跡も多少あるので上部は分かりやすいです。
が・・・中間辺りからは踏み跡も消えました。
もう、どこが登山道なのかは分からないので、現在位置と目指すポイントを把握して、適当に進みます。
正規の道っぽいところに合流。
気が付けば、最初の分岐も通り過ぎていました。
ここの沢は、登山口のところに流れている沢のはずだから、と・・・あとは何となく登山口まで戻りました。
無事下山し、林道を通って本日も終了です。
峠の湯
帰りに、峠の湯に寄ってきました。
1週間ほど前のグーグルマップへの書き込みでは、「温泉を汲み上げるポンプが故障して沸かし湯で・・」という情報があったので、どうかなぁと思いながらも、近くなので行ってみました。
情報通り、温泉ではなくて沸かし湯での対応でしたが、天然温泉の謳い文句があっても、加温と循環で温泉を感じないような施設も多いので、まぁいいかなぁと。
登山帰りで、汗を流したいだけだし。
館内は、とても広くキレイに管理されていて、快適に過ごせました。
また温泉が再開した時には、訪れてみたいと思います。
峠の湯のウェブサイトはこちら
https://www.usuitouge.com/tougenoyu/index.php
山急山の感想
山急山は、なかなか手強い急登と岩場、ルートを読む面白さ、山頂付近からの好展望と、山の魅力がギュッと詰まった面白い山でした。
登山道などを整備したら、人ももう少し訪れそうですが、近くに妙義山があるから難しいかな。
人がいない静かな山ですが、近くに上信越道が通っているので、騒音的には静かではない山です。
あと、ヤマビルがいたので、夏は避けるか対策をしたほうがよさそうです。
一般的ではないですが、こういうのが好きな人にはオススメの山でした。
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