太郎山
標高:2367m
所要時間:約9時間
栃木県日光市にある、太郎山(たろうさん)へ行ってきました。
光徳駐車場から出発して、山王峠、山王帽子山、小太郎山を越えて太郎山山頂へ。
山頂からは、お花畑を経由して林道出合、林道分岐、梵字飯場跡を通り、光徳駐車場に戻る周回コースです。
事前の計画では、コースタイムが8時間30分以上、距離が15km以上、登りが1200m弱というコースです。
普段から、コースタイムよりは1〜2割ほど速く歩けていることが多いので、休憩を含めて8〜9時間くらいかな。
距離は、もう1〜2kmは増えるだろうから、なかなかハードなコースだなぁと。
日照時間の長い時期を逃すと行く機会を逃しそうなので、無理をしない程度にチャレンジの気持ちで行ってきました。
光徳駐車場
今回の出発地点は、光徳駐車場です。
100台くらい停められそうな大きな駐車場で、無料で駐車できます。
少し古いものの、キチンと管理された公衆トイレもあります。
山王峠
光徳駐車場から道を跨いで、光徳牧場の看板の奥へ進みます。
光徳牧場の建物を横目に、車道を少し進んで行くと、湯元光徳線歩道の入口があります。
ここから、山王峠へ向かいます。
さて、長い1日の始まりです。
山王峠までは、緩やかな登りが続く予定なのですが、先が長いので慌てずにマイペースでいきます。
たまに木段が現れる、整備された気持ち良い道です。
1時間ほどで、上がひらけてきました。
上に取り付くと、山王峠の標柱が。
ここ自体は、特に分岐にはなっていないので、この辺り一帯を山王峠と呼んでいる感じなのかな。
先に進んでいきます。
突然ひらけて、木道とベンチが出現。
アプリの位置とは少しズレているけれど、山王見晴台(山王見晴らし)という所だと思われます。
当日は雲が多くてイマイチでしたが、晴れていれば眺めも良さそうです。
刈込湖の周遊を楽しむなら、絶好の休憩地かと思います。
木道の終わりに、分岐があるので太郎山方面へ。
山王帽子山
分岐を進むと、林道に出ました。
この先に駐車スペースがあるらしいので、往復コースならここまで車も有りですね。
南側へ数分歩くと、登山口が有りました。
ということで、ウォーミングアップは終了。
気持ちを入れ直して、太郎山を目指します。
まずは、手前の山王帽子山へ。
登り始めは笹に覆われています。
前日の雨か朝露か・・・下半身がびしょ濡れになりました。
写真だと伝わりにくいですが、ここの山はなかなかの急坂が続くので、けっこうシンドイ。
山頂が近付くと、少し傾斜は緩くなり、また笹が現れます。
登山口からは、1時間ほどで山王帽子山山頂に到着。
薄曇りなのでボンヤリでしたが、木々の隙間から周囲の山が見えます。
スペースもあるので、ここでひと休憩。
小太郎山
お次は、太郎山の手前にある小太郎山へ向かいます。
ここもね、けっこう急坂。
向かいに、小太郎山が見えました。
下ってから、あれを登り返すのか・・・なかなかだな。
この辺りは、標高がそこそこあるので、景観も良くて歩いていて飽きない。
山王帽子山を下ってきて、鞍部まできました。
この先がハガタテノコルでしょうか。
さ〜て、小太郎山に登り返しです。
少し登って振り返ると、山王帽子山がそびえ立っています。
こちらも、けっこう急登。
何も無い所に、突然道標が・・。
ロープで仕切ってあるので、恐らくここがハガタテ薙分岐かと思います。
昔は、ここから先に道があったのでしょう。
薙という名前が付いているので、この先は斜面が崩れているのかな?
この先もグイグイ登っていきます。
少し崩壊していて、荒れている区間もありました。
山頂手前の稜線は、笹に覆われた美しい尾根。
ここも、晴れていれば眺めが良さそう。
山頂に近付くにつれて、樹木が少なくなります。
小太郎山山頂に到着。
山王帽子山からは、100分ほどかかりました。
360度の大展望だなこりゃ、今日は殆ど見えないけど。
合間に、薄っすらと男体山が見えました。
太郎山
ここから本日の本命、太郎山へ向かいます。
ガスっていて、先が見えない。
ここの区間だけ、岩場になります。
難しくはなく、特に危ないわけではないけれど、慎重に行きます。
山頂っぽいところが見えてきたぞ。
岩場を越えると、少し平坦な道。
最後の登り。
もう一踏ん張りです。
下りで通る予定のお花畑が見えました。
奥に見えるのが、大真名子山と小真名子山。
立ち枯れしている木がたくさん。
2000mくらいまで上がると、こういう景色が増えて好きですねー。
山頂手前の分岐。
山頂は目前です。
太郎山山頂に到着!
途中の小休止も含めて、スタート地点から約4時間30分、ようやく着きました。
長男は、なかなか手強かった。
小太郎山にいた時よりは、ガスが無くなってきたけれど、パッとしないお天気です。
天候が良ければ、大展望ですね。
先程居た小太郎山が見えました。
山頂は、けっこうスペースがあるので、横の岩場でお昼休憩にしました。
お花畑
さて、下りもそれなりに時間が掛かる予定なので、休憩も程々にして下山開始です。
山頂から10分ほど下ると、お花畑という所に着きました。
この場所は太郎山の火口原で、かつては湿原があったらしいのですが、今はただの広場の様な感じです。
雨がたくさん降ると、水が溜まりそうな地形なので、水飲み場にでもなっているのか、動物の足跡がいっぱい。
お花畑の真ん中を通過していきますが、絶対に森の中から見られているな。
新薙
お花畑の先へ進むと、崩壊している斜面をいくつか越えていきます。
新薙というところみたいです。
この辺りの山々は、急峻な山容をしているせいか、崩落している斜面がけっこう見受けられます。
この辺りの山域の見どころの1つかも知れません。
林道出合
この先の下りが、なかなかの急坂。
山王帽子山の方よりも、キツイかもしれないです。
歩くペースが上がらない。
登りだと、けっこう苦労しそうです。
ふと足元を見ると、苔からモンスターが這い出しているように見える。
少しずつ、傾斜も緩やかに。
山頂から2時間ほどかけて、林道に到着。
本日の山道はここまで。
林道分岐
で、今日はここからが長いのよ。
光徳駐車場まで1時間半以上の林道歩き予定。
20分ほどで林道分岐に到着。
梵字飯場跡
ここからは、舗装路になります。
40分ほどで、梵字飯場跡に到着。
ここは、10台以上は駐車できるスペースがあります。
この先に行く方は、ここが起点になる感じですかね。
分岐の辺りも、駐車スペースはありましたが、ご遠慮ください的な感じでした。
ここの裏に、梵字滝というのが地図に載っていたので、余裕があったら寄っていこうかなぁと思っていましたが、そんな余裕はありません。
光徳駐車場まで
黙々と歩き続けます。
林道歩きは嫌いじゃないんだけど、行動時間が長いのでさすがに疲れてきた。
やっとこさ通りまで出て一安心。
光徳駐車場まで戻って、本日も無事終了です。
結局、誰ともすれ違わなかったなぁ。
やしおの湯
帰りに、やしおの湯へ寄ってきました。
せっかくだから、日光湯元温泉などに寄りたかったのですが、夕方になってしまったので、やしおの湯へ。
こちらは、日光市民の方はお安く入れるので、けっこう人で賑わっていました。
特徴のある泉質ではなかったのですが、湯船がけっこう広くて、登山後の温泉としては快適で満足。
やしおの湯のウェブサイトはこちら
https://www.yashionoyu.com/
太郎山の感想
日光の中では、男体山や女峰山、白根山などと比べると、ネームバリューが無いのかもしれませんが、登りごたえのある良い山でした。
今回は、あまり天候が良くなかったのでイマイチでしたが、小太郎山と太郎山の山頂は展望が良いはず。
道としては、山王帽子山から小太郎山へ向かう下り、小太郎山から太郎山へ続く岩稜の尾根、太郎山からの下りで通った新灘のところが良かったですね。
この周回コースは距離と時間が長いので、ガッツリ歩きたい方にはおススメです。
もう少し距離と時間が短い方がいいという方には、山王峠からの往復コースもいいと思います。
コメント